最近マンガのキングダムが好きだという人がすごく多い。
歴史好きの僕も、もちろん見てはいる。
面白いとは思うが、色々と誇張があり、描写も激しいので、実は周りの人ほどのめり込んでないのが正直なお話なのだ。
エンタメとしてのマンガと考えれば、あれくらい派手な方がわかりやすくて流行るのかもしれないけど。。
でも、僕的にはやっぱり小学生の頃から繰り返し何度も読んだ、横山光輝の三国志や、項羽と劉邦の方が好きだ。
まー、どちらにしても、頭を使って軍や国を動かす知将や、軍師と言われる人がとにかく好きで、彼らに憧れる人も多い事だろう。
もちろん僕も子供の時から今に至るまでそうだ。
特に三国志の諸葛亮孔明。
彼の全てを知り得ているかのような、頭の良さには惚れ惚れする。
彼のように全方位に対して頭の良い人間になりたくて、今も僕は日々勉強の毎日だが、まだまだ足りないなーと日々思っている。
◼️政が始皇帝になった後は、、、
話は戻るが、キングダムでとにかく一番気になるのが、後の秦の始皇帝になる政の事だ。
長年戦乱が続くあれだけ広大な土地を一つにしたのは大業と言える。
しかし問題はその統一して始皇帝という存在になった後だ。
彼は、不老不死に執着し、長年の戦乱で疲弊した民衆に万里の頂上の建設や、兵馬俑で有名な自身の墓の建築(完成後は数万だか、数十万人の人も生き埋めにしたとか)など、正に権力の限りを尽くした。
そしてどこで耄碌(もうろく)したのか悪名高い宦官(天皇に使えるためキャン◯を切り落としてる人)の趙高にしだいに政治も牛耳られてしまう始末だ。
不老不死にこだわりすぎて、食事に水銀なども入れていたりとの話もある。そんな事もあってか、統一後11年で死んでしまった。
更にはその四年後、統一後からは15年、始皇帝の息子の代であっというまに清の国は滅亡してしまう訳なのである。
ちなみに、諸説あるらしいが、飛信隊の信こと李信は宦官の趙高に粛清されてしまったとかの話だとか。。
◼️権力について考えてみた
と、いう事で、前置きから長くなったが、最近、国や様々な組織の中である程度の立場の人、つまりある程度の権力を持っている人が下手をこいた話が多い。
テレビを見ていても、モリカケ問題の安倍総理とその妻、安倍明恵氏や、レスリングの問題の栄監督や至学館のババァ。
更にはちょっと前の相撲協会の面々、オフィス北野の社長とか。
それ以外に僕の仕事でも、人間関係の問題や組織内の人を統率する難しさにおいても、権力というとものを考えることがここ最近度々あった。
そして、この1ヶ月ずーっと権力の事を考えていた。
僕はある事に気付いた。
権力というと、ある特定の人が持っている、身につけている、その人一個人の力と言うようなイメージだと思う。
権力者なんていう言葉があるぐらいで、権力は"その人"に備わっている能力というか、立場というか、、いざ考えるとなかなか言葉にするのは難しいが、そんな雰囲気に誰もが感じているはずだ。
でも、よくよく考えてみると、権力っていうのはそういうものではないのでは無いか?と思えてきた。
人が身につけられたり、身体や心に入れられるものではなくて、人の体や心とは別の外にあるものだと思うのである。
それを上手に取り扱う事は権力が大きくなればなるほど難しくなってくるのである。
薬にも毒にもなる危険物のような、、またはペットでは可愛いけど我を忘れたら噛み付いてくる猛獣のような、、はたまた電力などのエネルギーにもなり、大量殺戮兵器にもなる原子力にも似ている。
扱いがすごくとにかく難しいものなのだ。
前項に書いたさまざまな権力者は、結局その権力を扱いきれなかった。
立場が上になり、さまざまな責任を負う立場になるとその立場に比例した大きさの権力というものがおまけについてくる。
そいつがあれば、周りが反対しようと自分の意思で思いのままに意思決定を出来るので、それが正しい意思決定であれば、反対勢力を蹴散らしてそれを決定する事が出来たりもする。
しかし、それが間違った意思決定だと大変だ。
誰もそれが間違っているという意見を言ってくれなかったり、もし言ってくれたとしても、自分がその権力に飲み込まれてしまうと、その意見も耳に入らなかったりもしてしまう。
そして、その権力があるから、人が言う事を聞いてるだけなのに、どこかで勘違いして、多くの人は自分が優れているから、自分が正しいから周りの人がいう事をきいていると人間は勘違いをするのだ。
人間は基本的に自己評価が高いので、しょうがないのかもしれないけど。。。
とにかく、そんな感じ権力にのみこまれてしまうと、気がついた時は自分の全てを失ってしまうような事態を引き起しかねない。
◼️権力がある人は偉いのか?
基本的に人間は皆同じ、哺乳類ヒト科の動物だ。
誰かが偉い偉くないなんて言うのは無いと僕は思う。
ただ、社会人2年目で後輩が1人で来た人でも、お店の雇われ店長でも、会社の社長でも、国会議員でも、総理大臣、大統領でも、人の上の立場に立つと言うことは同じだ。
そして同じ権力者とも言える。
そして、権力者は自分より下の立場の人を見守って、育てて、何かあれば自分が責任を取って、気にかけるという、役割、つまりそういった管理職としての仕事が増えるだけの事なのだ。
だから会社の社長や組織のトップが偉いなんて言うことはない。
ただ、そういった責任を担う同じ会社の人、平たく言えば、ただの同僚?ってだけの話である。
ただ、難しい部分として世間や周りは、そういった意思決定のできる責任ある立場の人間を持ち上げる。
それはその権力がある人間を抱き込んだり、好かれればこちら側の利になるような事が多いからだ。
つまりその権力のある人間の立場に興味があるだけで、その人間個人は誰であろうと良いのである。
自分の隣にいる権力というものに、人がペコペコして持ち上げてるのを、どういうわけか人間は自分にペコペコしていると思ってしまう。
結果、そうか俺は凄いんだ、有能なのだ。と、思ってしまう。
人間ていうのはバカだ。めでたい話である。
そして、そこから横柄になり自分の見立てがあまくなり、隙が出来る。
しばらく踏ん反り返って入れば、あっという間にただの勘違いした裸の王様の出来上がりだ。
あっという間に転がり落ちて、全てを無くすことは簡単だ。
◼️自分の権力わかってますか?
まーともかく。
権力に関して色々考えて思った事として。
権力はお金に非常に似ている。
分不相応な権力やお金を手にすると人はぶっ壊れる。
5人の部下だった時は皆に好かれるいい上司だったのに、50人になったら全員に嫌われて、5年後はみんな人が辞めてしまって破産したとか。
それは、自分のキャパシティを超えた金が人を変えたのはもちろんあるけど、それと同時に、キャパを超えた権力を手にした事によって、破滅したとも考えられる。
僕も自分で店や会社をやっていたり、年齢的にも40を超えてわずかな大きさではあるが、自分の横には権力という怪物がいる。
自分の大きさと、権力の大きさを常に比べながら生きていくことが、人生を失敗しないために非常に大切な事だと思っている。
皆さんは自分のとなりいる権力の大きさわかっていますか??
0コメント