人が辞めるという事。


気がつけば四月も終わり、春から初夏に移り変ろうかのような陽気の毎日だ。

春といえば、出会いや別れの時期なんて言うけど、40過ぎた中年には年が明けてから春までが早すぎて、感傷に浸る間も無く春が終わって行くのをただただ傍観する毎日である。

過ぎ去る春に寂しさを感じるわけでもない。
相変わらず僕は無感情である。

しかし世間では、そう。
春は別れの季節だ。



しかしぼくのいる美容業界は人の出入りが多い業界だ。

オーバーストアに、人手不足の状況では人材が売り手市場だ。

だから、よりよい職場を求めて人の動きが活発なのは当然の結果である。

色んな所から、人が辞めてしまうという話を多く聞く。もちろん人材についての相談もすごく多い。

そんな人が辞めてしまうという話を聞いた時に、よく思うことがある。


◾️人が辞めるときはどんな時?

人が辞める時は二種類ある。
独立するとか、結婚してとか、出産するとか。

転勤の旦那さんについて行くとか、両親がいる実家にかえらなければとか。

上記のような前向きな理由や、家族の理由はこれはもうしょうがない事だと思う。


もう1つは、同業の他の職場に転職するパターン。

ずばりいうと、今の職場が嫌になって、辞めるというパターンという事だ。

辞めてもらっても良いと思っているような人間が辞めるのは構わないだろうが、できれば会社やお店的には、その人には辞めて欲しくない惜しい人材なのに、辞めてしまうという事は雇い主からすると非常に心苦しいことだと思う。

ぼくも、お店をやっている人間だからその気持ちは凄く良くわかる。

しかし、そのような、まだまだ居て欲しい人材が辞める事に怒ったり、裏切り者だ、あんなに世話してやったのに、恩知らずだ、などという人がいるがぼくはそうは全く思わない。

その辞める人は全く悪くないとさえ思う。
そう。何一つその人は悪くない。


◾️辞める理由なんて一つだけ


ようは、結局は相手がどう思っていたのか?という話だ。

こちらがどんだけいい職場だとおもっても、相手が良くない職場と思えばそうだし。

どれだけ給料をあげているとおもっていても、相手が安い給料だと思えばそうだし。

これだけ世話して育ててやったと思っても、相手が世話になってない、育てられてないと思えばそこまでだ。

全ては受け手側が、そう感じなかったら、1つも意味がなかったというのが結果であり事実だ。

人が理由なんてただ一つ。
ようは、職場に居て欲しいその相手は、このままその職場にいたところで、自分にとってプラスにならない、居る意味がないから辞めるのだ。

他の職場に行った方がプラスになると思うからそちらに行く。ただそれだけだ。

自分の人生の進むべく方向の延長線上に、今の職場は重なってなくて、別の職場がその人の道にある。それだけだ。

だから、働く職場はその人にとって、

「居る意味がある場所」

でなければならないのだ。

雇う側は、今後も働いて欲しい人間にとって、ちゃんと有益な環境であるか?という自問自答をし続けなければならないと思う。

しかも、めんどくセーことに、それはずっと同じではなかったりもする。
人はライフステージや年齢などにもよって求めるものは変わってくる。

更には価値観の多様化が進む最近は、一人一人が求めるものも違う。

そう行った事目加味して、職場は働く人それぞれにとって、意味のある場所でなければならないのだ。

くーっ!めんどくせー!
なんて、経営者の皆さんの声が聞こえてくる。。ww


◾️ではどんな職場なら人が辞めないのか?


大変な事だとは思うし、経営者の皆さんにはこころから同情する気持ちもあるが、

辞める人がいた時に会社やお店側に問題があると考えずに、辞めて行く人の事を、バカだの、アホだの、裏切り者だの、人でなしだの、、そういうのは間違っている。

人のせいにしたらそれが結論で終わってしまう。環境としても、経営者個人としても何の成長もない。

とにかくだ。辞めて欲しくない人が職場を去ってしまうのであれば、

それは、その職場が、

働く価値がないから

働く魅力がないから

そこの連中と一緒に働きたくないから
 
とにかく働く意味がないから

辞めるのだ。
魅力のある職場なら、、そして自分の人生にとって有益になる職場なら人は辞めることはない。


◾️働く人にどんな価値を与えられるのかが大切


人口減少社会では働く人の欲求も益々上がってくるだろう。

多分雇う側より、雇われている側でいる方がメリットは大きいと思う。

ただ、金やおやすみだけが人が求めるものではない。

そういった有形の価値も、もちろんある程度は与えなければならないけど、
それだけではなく、無形の価値を与えられる職場である事が、人に長く働いてもらうには非常に重要だ。

ただし、それは押し付けではなく、受け手である、雇われる側が無形の利益、無形の価値を感じなければしょうがない。

何をもって働く人が無形の利益や価値を感じるか、、、。
それも価値観の多様化により人それぞれだとは思う。

けれども、共通して言える事は、
その人がなりたい自分になれて、ありたい自分であれる、そして、自分で働くスタンスを選択して、自分で決める事ができるという事も大切だ。


自分が経営者や、マネージャー、店長、リーダーならばちゃんとそういう価値のある職場を作っていかなければならない。

人が辞めてしまう。人が集まらないのは、ただ単に、

職場に魅力がない。

ということを理解しよう。


僕も身が引き締まる。
いつまでも価値のある環境であり続けられるようにしていかなければならないな。。。

これめちゃくちゃ大変ですけどね。
頑張りまーす(^o^)


男としてももっと価値のある男であれば、モテるんだろうなー。。
こっちも頑張りまーす(^o^)

では今日はこの辺で。

junpei murakamiの日記

渋谷で会社やお店とかいくつかやってるおっさんが、知ったようなクチを偉そうに語ってます。アホの戯言と思いご容赦ください〜(^o^)

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