ココ数ヶ月非常に気になっていた事がある。
セブン&アイ・ホールディングスの鈴木会長の退任の件である。
言わずと知れたカリスマ経営者。
常に変化変革を推し進め、今回の引退劇も現社長の井阪氏が何年も新しいことをしないことに対して業を煮やし、彼の更迭を進めようとしたがそれが逆に、自分の退任に繋がってしまうと言うなんとも言えない展開になってしまった。。
なんだか寂しいな。と思ってしまう。
参考までに↓↓
とにもかくにも、新しいこと。
つまりイノベーションをすることを常に提唱し続けていた。
鈴木氏主導で推し進めてきた数々のイノベーションが、間違いなく今のセブン&アイ。。。
と言うより、コンビニのカタチを作ったといえるのではないだろうか。
業種や仕事内容に関係なく、全てにおいてイノベーションは大切であり、僕自身もそれをし続けなければいけないと、常ココロに思っている。
よく出てくるこの「イノベーション」という言葉。
日本語では「技術革新」という風になっているが、最近では「新しい価値の創造」と言った事のほうが正しいと考えられている。
イノベーションについては個人的にも勉強したのだが、その中でもクレイトン・クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」は凄く納得できる内容で、大変勉強になった。
イノベーションには2つの種類がある。
・継続的イノベーション
と
・破壊的イノベーション
である。
内容は読んで字のごとく。
「継続的イノベーション」は、現在なされているモノやコトの延長線上で新しい施策を加えていくということ。
「破壊的イノベーション」は、今までとは違う全く新しい事を行うこと。名前の通り、過去のものをぶっ壊してしまうような新しいこと。
どちらがいい悪いではなく、どちらも常に行っていかなければ行けないのである。
特に「破壊的イノベーション」はこのイノベーションがハマった時は凄く強力なのだ。既存の概念にとらわれない新しい試みをするのだから、競争相手もいないし、先行者利益も大きい。
逆に継続的なイノベーションの先は尻すぼみだ。
全てのことには始まりがあれば終りがある。
いずれ顧客が求めてもいないような改善を繰り返し、その繰り返しの改善で手塩にかけた自分たちの「モノ」を諦めることもできなくなり、新しい流れに乗り遅れ、そしていつかは必要の無いものになってしまう。
過去には破壊的なイノベーションで世に躍り出たものが、長い期間で面白くもない、当たり前のモノや、陳腐なモノになってしまう。
自分の発案したことによる成功が大きければ大きいほど、人は新しいモノが出てきた時に、自分の発案が過去に成りつつあるものであろうと、それに固執し変えられないのだ。
僕もかつて同じような経験で痛い目に合ったことがある。
特に時間が立ってしまった組織、更には大きくなってしまった組織と言うのは、破壊的ノベーションのような大きな変革を行うことは凄く難しい。
なぜなら変化に摩擦はつきもので、長く時間がたった組織、大きくなった組織には既得権益をむさぼったり、守りにはいっている老害的な人間がたくさん居て、そういった人間が抵抗勢力になり、変化の芽を摘み「今までどおり」のやり方を頑なに変えないのである。
老害と言うと言い方は悪いが、30代の中盤からその域に達している人間もたくさんいる。
でもそれはそれでしょうがないのかもしれない。
家族も出来れば子供の事とかでもお金も必要であり、年もとればほとんどの人間が頭や身体は衰える。
組織にどんだけ優れた人がいようが、組織の80%は普通かそれ以下の人しか居ない。
そんななかで組織の決定が、仕事のできる有能な人間だけに合わせて進めることなど不可能なのだ。
セブン&アイホールディングスなんて、とんでもなく大きい組織だ。
そして創業してから時間も考えると、鈴木さんの手腕を振るったとしても難しかったのかもしれないな。。。。
今までイノベーションを繰り返し続けていた。。のにである。
以上のことから僕はお店や会社、ビジネスは「継続し続ける」事がなによりも大切だと考えているので、いき過ぎた規模の拡大には否定的だ。
なぜならそれはイノベーションをし続けられなくなるから。
変化の出来ないものの末路は滅ぶことしか無い。
と、
こんな考えがあり、僕はお店の規模の拡大にも興味はないし、自分の仕事も場面場面で人や会社とは組んでやっていくが、誰かを雇って規模の拡大なんてことは現在は全く考えていない。
案件により出来る人たちと組んで仕事をしていくスタンスは、ダメ社員みたいな人間と関わる事が非常に少なくストレスないし、
基本は今後も一人でやっていこうと考えてている。
だってそうすれば自分自身が好き勝手に、破壊的イノベーションをし続けることができるから。自分を変えることなんて簡単だが人を変えるのはすごく簡単ではない。
組織にいる人は、よく考えたほうが良い。
今は良くても自分も周りも年をとる。
すべての生物は腐ってしまうように、人間も簡単に腐っていくのだ。
歴史を見てもそれが人間なのだ。人間である以上どうしようもない。
大きくなった組織において、一人の人間の力で組織の腐敗を止めることなど絶対に出来ないのだから。。。。。
と、救いようのない「闇金ウシジマくん」的な終わりもたまにはいいでしょ♡
0コメント